







ジャッキー・フレミング 著
松田青子 訳
河出文庫
ロンドン在住のフェミニスト漫画家ジャッキー・フレミングのジェンダー絵本『問題だらけの女性たち』が文庫になりました。翻訳は作家の松田青子さん。
「頭が小さく」「感情的で」「弱々しい手を持つ」とされていた19世紀の女性たちをユーモアと皮肉たっぷりに描き、「歴史のゴミ箱」からすくい上げる。
思わず笑っちゃうほどひどいけど、ちょっとはマシになっているのでしょうか? いや笑えないほど変わってないかも?
単行本が発売した2018年は、東京医科大学が不正に女性受験生を減点していたことが発覚した年。皮肉にも、本書で描かれているイラストとの類似が話題になりました。
でもだいじょうぶ、ゴミ箱から這い出る女性たちの姿も描かれていますから。そんな女性たちと一緒に「ありえない!」と笑いのめす力強い一冊です。
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女の脳は小さい? 女が考えると生殖器がダメになる!? 笑うに笑えない19世紀ヴィクトリア朝の「大問題」な女性観を、痛快なユーモアと皮肉で描いたイギリス発傑作風刺絵本!
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2025.05.08、文庫、136ページ