





///清水晶子さんが選ぶ『セックスする権利』をめぐるBookguide For Feminist///
【日本で/から性を考える】
■『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』 ショーン・フェイ 著、高井ゆと里 訳、清水晶子 解説(明石書店)
本書は主に英国における2010年代半ば以降の急激なトランス・バッシングとフェミニズムについて扱っているが、日本における近年のトランス排除をめぐる状況を理解する際にも非常に役に立つ。日本の状況に詳しくない読者は訳者解説もぜひ。(清水晶子さんコメント)
▽▽▽▽▽出版社より▽▽▽▽▽
トランス女性である著者が、トランス嫌悪的な社会で生きるトランスジェンダーの現実を幅広い調査や分析によって明らかにする。これまで自伝や研究書に偏っていたトランスジェンダーを扱った書籍の中で、事実に基づき社会変革に向けて開かれた議論を展開する画期的な一冊である。トランスジェンダーの実態を何ら顧みない、排除のための偏見に満ちた言説が拡大される中、日本における「トランスジェンダー問題」を考える上でも必読の書。
議論は知識を踏まえ、事実に基づき、正義のために行われなければならない。
「女が消される」「性犯罪が増える」「多くの人が性別移行を後悔する」
――「トランスジェンダー問題」にまつわる数々の虚偽(デマ)から解放される時が来た。
これは全身全霊で推薦すべき、正義の書だ。
――李琴峰(芥川賞作家)
トランス女性はどちらのトイレを使うべきかというような、反対派によってでっち上げられた「問題」ではなく、当事者の経験する本当の「問題」を論じている。
20年以上コミュニティに関わるわたしから見て、ひろく一般の読者にお勧めできるはじめてのトランスジェンダーについての本。
――小山エミ(シアトル在住活動家、脱植民地化のための日米フェミニストネットワーク共同創設者、性労働者の権利と安全のための連帯代表)
【目次】
プロローグ
イントロダクション 見られるが聞かれない
第1章 トランスの生は、いま
第2章 正しい身体、間違った身体
第3章 階級闘争
第4章 セックスワーク
第5章 国家
第6章 遠い親戚――LGBTのT
第7章 醜い姉妹――フェミニズムの中のトランスたち
結論 変容(トランスフォーム)された未来
謝辞
解説 スーパー・グルーによる一点共闘――反ジェンダー運動とトランス排除[清水晶子]
訳者解題 日本で『トランスジェンダー問題』を読むために
訳者あとがき
原注
△△△△△△△△△△△△△△△
(2022/09/30、4-6、436ページ)
※清水晶子さんのコメント付きオリジナルブックガイド、t島店長のおたより同封
※エトセトラブックスのオリジナルカバーを付けて送ります。不要な方はコメント欄にご記入ください
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