




///清水晶子さんが選ぶ『セックスする権利』をめぐるBookguide For Feminist///
【日本で/から性を考える】
■『彼女の「正しい」名前とは何か 第三世界フェミニズムの思想 新装版』 岡真理 著(青土社)
竹村の『愛について』と並んで、90年代以降のいわゆる「ポスト構造主義/ポストコロニアル・フェミニズム」の日本語における代表的著作。西洋フェミニズムの暴力性を日本のフェミニスト自らがふるい得る暴力の問題として思考していく厳格さは、現在まさに参照されるべきもの。(清水晶子さんコメント)
▽▽▽▽▽出版社より▽▽▽▽▽
他者の呼びかけに応えるために
西洋フェミニズムの「普遍的正義」の裏に、異なる文化への差別意識がひそんではいないか。女性であり、かつ植民地主義の加害者の側に位置することを引き受け、「他者」を一方的に語ることの暴力性を凝視しながら、ことばと名前を奪われた人びとに応答する道をさぐる文化の政治学。
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[目次]
序章 彼女の「正しい」名前とは何か
序章付記 他者の「名」を呼ぶ、ということ
Ⅰ 「第三世界フェミニズム」とは何か
「第三世界」と「西洋フェミニズム」
カヴァリング・ウーマン、あるいは女性報道
「女性割礼」という陥穽、あるいはフライデイの口
第Ⅰ部付記 文化という抵抗、あるいは抵抗という文化
Ⅱ 発話の位置の政治学
「文化」をどこから語るか
「グローバル・フェミニズム」の無知
置き換えられた女たち 第三世界の女のエクリチュール――トリン・T・ミンハを中心に
第Ⅱ部付記 ポジショナリティ
Ⅲ 責任=応答可能性
蟹の虚ろなまなざし、あるいはフライデイの旋回
Becoming a Witness 出来事の分有と「共感」のポリティクス
転がるカボチャ、あるいは応答するということ
第Ⅲ部付記 〈出来事〉の共振
終章 「他者」の存在を想い出すこと
あとがき/新装版のあとがきに代えて/引用文献
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(2019年8月24日、4-6・325ページ)
※清水晶子さんのコメント付きオリジナルブックガイド、t島店長のおたより同封
※エトセトラブックスのオリジナルカバーを付けて送ります。不要な方はコメント欄にご記入ください
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