／／／清水晶子さんが選ぶ『セックスする権利』をめぐるBookguide For Feminist／／／ 【インターセクショナリティ】 ■『99%のためのフェミニズム宣言』 シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー 著、惠愛由 訳、菊地夏野 解説（人文書院） 住居やヘルスケアへのアクセスの欠如から環境破壊までを「資本主義」の問題として結びつけつつ、それをまさしくフェミニズムのイシューとして論じるべきと主張する。もっとも周縁化された人々の視座から現状変革の連帯を呼びかける、インターセクショナリティのひとつの形。（清水晶子さんコメント） ▽▽▽▽▽出版社より▽▽▽▽▽ 私たちはまだ連帯できる──ほんとうの敵は資本主義だ １％の富裕層ではなく、「99％の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。いまや世界中に拡がる女性たちの運動とも共鳴しながら、研究の第一線でも活躍するジェンダー学者たちが、性の抑圧をもたらす現代資本主義の終焉を呼びかける。分断を正確に認識することで、私たちはまだ連帯できる。 【目次】 マニフェスト──分岐点 １　新たなフェミニズムの波がストライキを再構成する ２　リベラル・フェミニズムは崩壊した 　　　　　──私たちは前に進まなければならない ３　私たちには反資本主義のフェミニズムが必要だ 　　　　　──99％のためのフェミニズム ４　私たちは社会全体の危機のさなかを生きている 　　　　　──そしてその根源は資本主義にある ５　資本主義社会におけるジェンダー的抑圧は、社会的再生産が利益目的の生産に従属していることに根ざしている 　　　　　──私たちはその順番を正しくひっくり返したい ６　ジェンダーに基づく暴力には多くのかたちがあり、そのすべては資本主義と複雑に絡みあっている 　　　　　──私たちはそれらすべてと闘うことを誓う ７　資本主義はセクシュアリティを規制しようとする 　　　　　──私たちはそれを解放したい ８　資本主義は人種主義的・植民地主義的暴力から生まれた 　　　　　──99％のためのフェミニズムは反人種主義かつ反帝国主義である ９　資本による地球の破壊から脱するために闘う 　　　　　──99％のためのフェミニズムはエコ社会主義である 10　資本主義は本物の民主主義や平和と両立しない 　　　　　──私たちの答えはフェミニスト的な国際主義である 11　99％のためのフェミニズムはすべてのラディカルな運動に反資本主義の反乱を呼びかける あとがき 解説 訳者あとがき △△△△△△△△△△△△△△△ （2020/10/23、4-6・170ページ） ※清水晶子さんのコメント付きオリジナルブックガイド、t島店長のおたより同封 ※エトセトラブックスのオリジナルカバーを付けて送ります。不要な方はコメント欄にご記入ください