




///清水晶子さんが選ぶ『セックスする権利』をめぐるBookguide For Feminist///
【セックスをめぐる政治とフェミニズム】
■『被害と加害のフェミニズム #MeToo以降を展望する』
クォンキム・ヒョンヨン 編著、影本剛、ハン・ディディ 訳(解放出版社)
『被害と加害のフェミニズム』は#MeTooの運動の重要性を確認しつつ、「被害者中心主義」の名を借りた被害者個人の絶対化や性別二分法の強化を批判し、それとは異なる反性暴力運動を目指す韓国のフェミニスト達による論考集。『#MeTooの政治学 コリア・フェミニズムの最前線』
(鄭喜鎭 編、権金炫怜ほか 著、金李イスル 訳、申琪榮 監修/大月書店)と併せ、韓国における「ホワイト・フェミニズムの解体」の非常に良質な一翼を垣間見ることができる。(清水晶子さんコメント)
▽▽▽▽▽出版社より▽▽▽▽▽
本書は、フェミニズムが大衆化時代を迎える中で、性差別と性暴力問題を「まともな」日常の政治として持続させるために、「#Me Too以降の運動」を考えるものだ。すなわち、フェミニズムの持続可能な運動にするために、これまで「どんな困難があったのか」「何が足りなかったのか」「何をもっと思慮すべきか」という課題の解決を目指すものである。
日本語版序文 被害者中心主義を批判する理由 クォンキム・ヒョンヨン
はじめに 私たちは被害者という役割を拒否する クォンキム・ヒョンヨン
第1章 性暴力の二次加害と被害者中心主義の問題 クォンキム・ヒョンヨン
第2章 文壇内性暴力、連帯を考え直す 『参考文献なし』準備チーム
第3章 マイノリティは被害者なのか
――カミングアウト、アウティング、カバーリング ハン・チェユン
第4章 被害者誘発論とゲイ/トランスパニック防御 ルイン
第5章 被害者アイデンティティの政治とフェミニズム チョン・ヒジン
解題 本書をいかに「使う」か 影本剛
解題 「被害者性」という新しい文化・政治 ハン・ディディ
訳者あとがき
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(2023/01/30、4-6・286ページ)
※清水晶子さんのコメント付きオリジナルブックガイド、t島店長のおたより同封
※エトセトラブックスのオリジナルカバーを付けて送ります。不要な方はコメント欄にご記入ください
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